概要
Splashtop Connector を使用すると、VPN を使用したり、接続先コンピュータにリモートアクセスエージェントをインストールしたりせずに、Business アプリ内から直接 RDP プロトコルをサポートするコンピュータに接続できます。
F5 Big-IP LTM を使用すると、ユーザーはネットワークトラフィックを制御し、サーバーのパフォーマンス、セキュリティ、および可用性に基づいて、ロードバランサーと呼ばれる適切な宛先を選択できます。(詳細は、F5公式サイトをご確認ください)
Splashtop Connectorは、ロードバランサーとしてF5 Big-IP LTMを介したRDSサーバーへの接続に対応しています。下図は、導入例です。
F5 Big-IP LTMを構成する
上記の導入例のF5 Big-IP LTMの構成は、次の通りです。
1.VLANの作成をします。
まず、2つのVLANを作成します。
1つはネットワークセグメント192.168.1.x用で、もう1つは192.168.95.x用です。
2.セルフIPを作成します。
2つのセルフIPを作成します。
1つは内部用の192.168.1.5、外部用は192.168.89.223です。
3.RDSファームを設定します。
3台のRDS/RDPマシンを作成し、次のIP/ゲートウェイで構成します。
マシン | IP | ゲートウェイ |
---|---|---|
Server2019-02 | 192.168.1.7 | 192.168.1.5 |
Windows 10 | 192.168.1.8 | 192.168.1.5 |
Server2019-01 | 192.168.1.11 | 192.168.1.5 |
4.プールを作成します。
ここでは、 rdp-pool という名前でプールを作成し、RDS/RDPマシンをメンバーとして追加します。
次に、ノードに移動して、それらを【有効】にします。
5.仮想サーバーを作成します。
仮想サーバーのプロパティページ
リソースページで、作成したプールを追加します。
Splashtop Connectorを構成します。
Splashtop Connectorでプロファイルを作成し、リモートコンピュータのIP/HostとPortを、上記のF5 Big-IP LTMで構成したように外部IPとPortに設定します。(Splashtop Connectorでのプロファイルの作成方法はこちらをご確認ください。)
※ 1台のSplashtop Connector では、RDPの同時セッション数に制限がありますが、ネットワークに複数のSplashtop Connectorを導入することで容量を拡張できます。概要の図では、2 つの Splashtop Connector がインストールされています。
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