Splashtop は QUIC プロトコルを使用したエンドツーエンド接続に対応しており、場合によってはリモート接続のパフォーマンスを向上させることができます。ファイアウォールやネットワーク構成が異なると、特定の状況では QUIC 機能が機能しない場合がありますのでご注意ください。
QUICはGoogleによって導入されたネットワークプロトコルであり、レイテンシを大幅に短縮したリモート接続を提供することを目的としています。詳細は wikiページをご参照ください。
要件
要件:
- Businessアプリ v.3.5.2.2 以降 (Windows、Mac、iOS)
- ストリーマー v.3.5.2.2 以降 (Windows、Mac )
- SOSアプリv.3.5.2.2以降(Windows、Mac、iOS)
OS バージョン:
- Windows 10 以降
- MacOS 10.15 以降
製品:
現在、Splashtop Business Access Solo、Pro、Performance、SOS/SOS+10/SOS+unlimited、Splashtop Enterprise でご利用いただけます。
はじめに
QUICを有効にすると、リモートセッションを確立するときにBusinessアプリはQUIC接続を試みるベストエフォートになります。ファイアウォール/ネットワーク環境が異なるためにQUIC接続できない場合には、リモート接続は通常のリモート接続と同様にリレーサーバーを利用します。
無人アクセスの場合:
Businessアプリのコンピューターリストでコンピュータプロファイルの歯車マークをクリックします。QUICをオンにするための項目があります。
有人アクセスの場合:
- Windowsデバイスでは、SOSリモートセッションを確立する前に、「ファイル」⇒「オプション」⇒
「詳細」から「有人(SOS)セッションでQUICを有効にする」にチェックを入れてください。 - Macデバイスでは、「Splashtop Business」⇒「基本設定」⇒「詳細」から設定できます。
- iOSデバイスでは、「設定」⇒「最適化」から設定できます。
リモート接続で使用されている接続がQUICか通常のリレープロトコルか
確認する方法
- リモートセッション中、ツールバーの目のアイコンにある「パフォーマンスステータス」を
クリックします。 - ステータスウインドウにある、「 接続の種類」からご確認ください。
QUICをサポートするためのルーター/ファイアウォールの設定方法
QUICをサポートするようにルーターまたはファイアウォールを設定するには以下の手順に従ってください:
TCPの設定方法:
TCP設定は通常のSplashtopの接続方法と同じです。以下の記事から詳細をご確認ください 。
Splashtopサーバ/サービスのファイアウォールの例外とIPアドレスについて
UDPの設定方法:
UDPトラフィックの場合は、次の 2つのルールセットを設定する必要があります。
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特定の UDPポート設定:UDPトラフィック用に以下のドメインとポートの組み合わせをホワイトリストに登録する:
- ドメイン: *.relay.splashtop.com
- ポート: 3479
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動的ポート設定: すべてのUDPポートを許可します。QUICは動的ポートで動作するため、QUIC接続には
すべてのUDPポートを許可する必要があります。Splashtopは通信中にこれらのポートの1つをランダムに
選択します。
※Splashtop QUICサーバのIPアドレスが必要な場合は、サポートチームにお問い合わせください。